はじめに
「プレゼントをあげたいけど、何に気を付ければ良いか」「プレゼントをもらったのにモヤモヤするのはなぜか」という疑問にお答えします。
誕生日、記念日、結婚、お歳暮…と、生きていく中で何回もプレゼントをあげたり受け取ったりする機会があると思います。
この中で、プレゼントをもらったはいいが「うーん、微妙」と思ってしまった経験が誰にもあるのではないでしょうか?
筆者はプレゼントあげることが好きですが、何度も相手にこのように思われてしまう失敗を経験したことがあります。
そこで、本記事では筆者の経験を踏まえ、プレゼントを選ぶ際の考え方とマナーをまとめていきたいと思います。
プレゼントの本質
あげる側の視点
前提として、ここでいう「プレゼント」は、相手から「これを買って欲しい」と言われて買ってあげたものを除きます。
なぜなら、「これを買って欲しい」と言われて買ってあげる物は「プレゼント」ではなく、単なる「お使い」や「パシリ」に該当するためです。
そんな「プレゼント」ですが、その本質は「あげる側の自己満足」だと筆者は考えています。
- 「相手に喜んで欲しい」という気持ち: 「相手を喜ばせる素敵な自分」という自己満足の裏返し
- 「プレゼントを一生懸命選んだ」という気持ち: 「相手に尽くしてあげた素敵な自分」という自己満足の裏返し
- 「相手が買えないようなものを買ってあげた」という気持ち: 「高価なものを買える」や「センスの良いものが分かる素敵な自分」という自己満足の裏返し
このように、プレゼントをあげる側にスポットライトをあてると、その動機の裏に「自己満足」が常に隠れていることが分かると思います。
もらう側の視点
但し、プレゼントをもらって嬉しいと感じた経験はどなたにもあると思います。
この嬉しさを感じる理由は、大きく4つに分かれます。
- お金: 欲しかった物を買わなくて済むため、お金を節約できた
- 手間: 欲しかった物を買いに行かなくて済むため、手間が省けた
- 発見: 欲しいものではなかったが、実際にもらってみるととても良かった
- 気持ち: 欲しいものではなかった&実際にもらっても良くなかったが、プレゼントをくれた相手に努力や思いやりを感じた
この中で性格が異なるのは、「4.気持ち」です。
他の1~3はプレゼントの「物」自体が良かったのに対し、4だけ「物」が良くなくても嬉しく思うことができています。
これが成立するのは、プレゼントをあげる側ともらう側が相思相愛の関係にあることが条件になります。
相思相愛の関係にあれば、あげる側は「相手を喜ばせる素敵な自分」、もらう側は「大切にされている/愛されている自分」という自己満足を双方で感じることができる状態になります。
一方で、そのような関係に無い場合は、最悪の場合「使えないものをもらった」「気持ち悪い」 等、もらう側に不快な思いをさせてしまうことがあるので注意しましょう。
プレゼントを選ぶ際の考え方/マナー
以上を踏まえ、プレゼントあげる側には、大きく2つの方針が考えられます。
- 汎用性の高いものをプレゼント
- 入念な下準備の上、汎用性が低いものをプレゼント
以下、順に見ていきましょう。
1. 汎用性の高いものをプレゼント
1つ目は、あげる側の自己満足ではなく、とにかく汎用性の高さを優先して、プレゼントを選定する方針です。
最も代表的なものは、現金や金券類(商品券 等)です。
現金や金券はどこでも何にでも使えるため、誰がもらっても、使いにくいと感じたり損したりすることはほぼ考えられません。
「好きなものを買って」と一言添えて、現金や金券を渡すことが一番スマートなプレゼントだと思います。
2.入念な下準備の上、汎用性が低いものをプレゼント
とはいえ、どうしても物をプレゼントしたい方や、物をプレゼントした方が良い状況もあると思います。
そこで、2つ目の方針として、物の汎用性よりも、自分が「相手に喜ばれそう」と思う感覚を優先してプレゼントを選定することが考えられます。
その場合は、以下の4ポイントをおさえるようしましょう。
- 相手が買おうとしている or 欲しそう or 使えそうなものを徹底リサーチ
- リサーチに失敗してもダメージが少ない様に、消費して無くなる物をプレゼント
- 食べ物、飲み物、日用品 等はOK
- 置物、飾り物、身に着ける物、家電製品、ペット 等はNG
- プレゼント後は、相手からの見返りを求めない
- (可能であれば)もらう側が返品できる様、プレゼントにレシートを同封
1と2については簡単にイメージがつくと思います。
3については、「俺/私が勝手に買っただけだから、気にしないで」といった言葉を添えてプレゼントを渡すイメージです。
但し、少しでも見返りを求める気持ちがあると相手に伝わってしまうものです。
「見返りはいらない」と言いつつ、少し期待している気持ちが透けて見えるような状態に陥らないように注意しましょう。
そもそも、プレゼントに見返りを求めるのであれば、もらう側にとって負担でしかないので、あげない方がマシな場合が多いと思います。
4については、プレゼントのレシートを同封しておくことで、現金に換える選択肢を相手に与える心遣いになります。
換金性がある点で、「1. 汎用性の高いものをプレゼント」と似た考え方になります。
日本ではほぼ見ない慣習ですが、アメリカではプレゼントにレシートを同封することが一般的に行われている様です。
とてもスマートで、我々日本人も見習うべき慣習だと筆者は考えます。
まとめ
プレゼントの本質は「あげる側の自己満足」であり、あげる側はそれを認識した上で、相手を気遣いながらプレゼント選びを行うべき理由を説明してきました。
もちろん、あまり一般的な意見ではなく、これに中々同意できない方もいらっしゃると思いますが、プレゼントをあげる際にこの考え方をふと思い出していただければ幸いです。
プレゼントを通じて、あげる側ももらう側も皆が幸せになることを願っています!
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